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マットピラティスとは?マシンとの違いや特徴をわかりやすく解説

公開日2025.10.10

「マットピラティスってどんなことをするの?」「マシンピラティスとの違いは?」と気になっている方へ。
この記事では、マットピラティスの基本からメリット・デメリット、そしてマシンとの違いまでをわかりやすく解説します。
マットピラティスは、世界中のティーチャーが「ピラティスの原点(The Crown Jewel)」として大切にしている基本のメソッド。
マシンピラティスには多様なアプローチがありますが、すべての動きの基礎はマットにあります。
違いを理解することで、自分に合ったピラティスの始め方が見えてくるでしょう。

マットピラティスとは?

マットピラティスを自宅で練習するピラティスインストラクター
マットピラティスは、マットの上で行うピラティスのです。
呼吸に合わせて体を動かしながら、体幹(コア)を中心に全身をバランスよく整え、筋力と柔軟性を養います。
マット1枚と少しのスペースがあれば始められるため、自宅でもオンラインでも気軽に続けられるのが魅力です。
動きはシンプルに見えても、筋力・柔軟性・集中力が求められるため、マシンピラティスよりも「難しい」と感じる人も少なくありません。
ピラティスの基礎をしっかり学びたい方におすすめのスタイルです。

マットピラティスの特徴とメリット

ピラティスマットを広げているインストラクター
マットピラティスの最大の魅力は「手軽に始められること」
マット1枚で行えるため、場所を選ばず、コストを抑えて継続しやすいエクササイズです。
初心者でも安心して取り組め、プロップ ( 小道具 ) を使うことでバリエーションも広がり飽きずに継続することができるのも嬉しいポイントです。

マット1枚で始められる!自宅でも続けられるマットピラティス

マットピラティスは、マシンピラティスに比べて圧倒的にコストを抑えられるのが大きな魅力です。
必要なのはマット1枚だけ。自宅や公園など、スペースさえあればどこでも始められます。
スタジオに通う場合も、グループレッスンは比較的リーズナブル。さらにオンラインレッスンを活用すれば、自宅で取り組むこともできます。手軽に始められ、初心者にもおすすめです。

マットピラティスのエクササイズはレベルに合わせて選べる

マットピラティスには、初級・中級・上級と、目的や体力に合わせて選べる多彩なエクササイズがあります。
初級では「ハンドレッド」「ローリング・ライク・ア・ボール」などの基本動作を通して体幹を整え、中級以降では「ロールオーバー」「クリスクロス」など、より深い筋肉を活性化する動きにチャレンジします。
上級レベルでは「オープンレッグロッカー」「ティーザー」など、全身の調和とコントロールを高めるダイナミックな動きのエクササイズが加わります。

プロップス ( 小道具 )を使えばマットピラティスの効果がさらにアップ

セラバンド、マジックサークル、フォームローラー、オーバーボールなどの「プロップス(小道具)」を活用すれば、マットピラティスの可能性はさらに広がります。
強度を自由に調整でき、初心者から上級者、高齢者やリハビリ目的の方まで、目的に合わせた多彩なトレーニングが可能です。
プロップス(小道具)を使うことで、より効率的にインナーマッスルを鍛え、姿勢やバランス感覚を整えることができます。

マットピラティスでは得られない効果や注意点

ピラティスマシンで練習するピラティスインストラクター
マットピラティスは手軽に始められ、体幹強化、柔軟性や可動域の向上にとても効果的。
そして胸式呼吸を使いながら動くので、自律神経のバランスも整います。

ただし、正しいフォームで行わないと効果を得ることができません。
また、姿勢の細かな修正や身体のクセの改善には限界がありますので注意を!

マットピラティスで「体が変わらない」と感じる理由

独学でマットピラティスを行うと、動きのクセや姿勢の歪みを自分で修正するのが難しく、正しい筋肉を使えていないことがあります。
フォームが崩れると、体幹への負荷が弱まり、効果が出にくくなります。
初めのうちはインストラクターの指導を受けながら正しい動きを身につけるのがおすすめです。

正しいフォームを学ばずに継続すると、効果を得られない

マットピラティスは手軽に始められる反面、自己流で続けていると誤ったフォームが身につきやすくなります。
とくに初心者は、自分の姿勢や動きのクセに気づきにくいため、正しく動けていないまま続けてしまうことも。フォームが崩れたままだと、本来得られるはずの体幹強化や柔軟性向上といった効果が感じにくくなり、場合によっては肩や腰に負担がかかることもあります。

マットピラティスとマシンピラティスの違い

ピラティスマシンで練習するピラティスインストラクター
ピラティスには「マットピラティス」と「マシンピラティス」の2つの方法があります。
マットピラティスは場所を選ばず始めやすい反面、正しいフォームを習得するのがやや難しめ。
マシンピラティスは器具のサポートで初心者も無理なく取り組め、目的別に効果的なトレーニングが可能です。
それぞれ使い分けが大切です。

目的に合わせて選ぶマットピラティスとマシンピラティス

マットピラティスは、自重を使って体幹を鍛えるため、手軽に始められ運動習慣づくりに最適です。
マシンピラティスは、スプリングやストラップのサポートを受けながら動くことで、体の癖や歪みの修正、筋力アップ、姿勢改善を目的とする方に向いています。
初心者やリハビリ中の方、産後の回復を目指す方、肩こりや腰痛の改善をしたい方にはマシンピラティスがおすすめです。
気軽に継続したい方や、体幹・柔軟性・可動域の向上を目指し、楽しく運動習慣を身につけたい方にはマットピラティスが適しています。

代表的なピラティスマシン

マシンピラティスでは、使用するピラティスマシン ( 器具 ) によってアプローチできる部位や効果が異なります。
代表的なピラティスマシンには以下のようなものがあります。

代表的なピラティスマシン
リフォーマー 最も人気のマシン
全身を使った多彩なエクササイズが可能
トラピーズテーブル
( キャデラック )
仰向け・うつ伏せ・立位など多角的な姿勢で全身にアプローチ可能
チェア コンパクトで体幹・下半身の強化に効果的
ラダーバレル 姿勢改善や柔軟性向上、背骨の可動性アップに有効
スパインコレクター 猫背や腰痛の緩和に
背骨の自然なカーブを整える

マットピラティスとマシンピラティスの難易度の違い

マットピラティスは、自分の体重だけで動くため、体幹の安定性や筋力、柔軟性がまだ十分でない初心者には、少しハードに感じられることがあります。
とくに正しい姿勢(アライメント)やフォームが取れていないと、鍛えたい筋肉に効かせにくく、効果を感じにくくなることもあります。
一方、マシンピラティスはスプリングやストラップなどの補助があり、身体の動きをサポートしてくれるのが特徴です。
負荷の調整もできるため、初心者や身体に不安のある方でも安心して始めやすく、効果も実感しやすいと言えるでしょう。

マットピラティスはどこでもできる!場所を選ばない自由さ

マシンピラティスは専用スタジオが必要ですが、マットピラティスはマット1枚あればどこでも行えます。
自宅や公園、旅行先など、ライフスタイルに合わせて続けやすいのが魅力です。オンラインレッスンを活用すれば、時間や場所を選ばず継続できます。

マットピラティスはいつでもどこでもできるエクササイズ!

ピラティスマシンで練習するピラティスインストラクター
マットピラティスは、マット1枚あれば自宅でも外出先でも手軽にできる、続けやすいエクササイズです。
自重を使って体幹を鍛えるため、場所や時間に縛られず、運動習慣を身につけたい方にぴったり。
さらに、マットピラティスには専門のインストラクター資格もあり、体系的に学んで自分自身の理解を深めるとともに指導者として活躍することも可能です。
まずは日常に取り入れて、自分の身体の変化を楽しんでみましょう。

この記事を書いたのは…

  • 奥畑 奈美

    Writer

    奥畑 奈美

    ピラティスコンプリヘンシブ資格/はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師師国家資格保有。
    株式会社ZENPLACE、年間300本の講座を運営するアカデミー事業部にて、ピラティスやヨガ、ボディワークに関するセミナーの企画、運営に携わり多くの講師・インストラクターと交流。 ピラティスとwell-beingの普及に尽力、専門誌にも寄稿。幅広い知識で多方面から最新の健康情報を発信し続けています。

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